Message学類長の挨拶

筑波大学 理工学群 工学システム学類は、機械工学、情報工学、電気電子工学、建築学、土木工学、システム工学、原子力工学、エネルギー工学、環境工学、ロボット工学、航空宇宙工学、リスク工学など非常に広範囲な分野を専門とする教員を擁しています。 それは一般的な大学工学部の大半の学科を網羅する守備範囲の広さともいえるでしょう。 工学システム学類では,担当教員がこのように広い分野にまたがる集団をなすことを生かし、それらをできるだけ横断的に融合した教育プログラムを用意しています。 この教育プログラムによって様々な工学分野の壁を超えた広い知識を習得できます.広い視野にたち,斬新であり卓越したアイデアを創造できる人材の育成を目指しています。

工学システム学類のカリキュラムでは、2年生秋学期から主専攻に分かれ専門分野を学びます。 従来は、「知的工学システム」、「機能工学システム」、「環境開発工学」、「エネルギー工学」の4主専攻に分かれていました。 学びの自由度を上げ、知的興味に従い幅広く工学を学ぶことができるように、2021年(令和3年)度入学者から、各2主専攻を統合する形で「知的・機能工学システム」と「エネルギー・メカニクス」の2主専攻に分かれることになりました。 いずれにせよ、どの主専攻に進んでも4年生で行う卒業研究では工学システム学類担当教員全員の中から指導教員を選ぶことができ、特定分野に捉われない学びが可能です。

当学類では、全教員で構成する「工学システム学類教育会議」を毎月開催して、工学システム学類の教育に関して活発な議論を行っています。 また、各学年4〜5名の教員をクラス担任として配置し、学生の修学状況を把握しながら、きめの細かい学生指導につとめています。加えて、カリキュラム・学生生活・学内施設などについて学生からの多面的な要望を聞き、学類担当教員・支援室職員との意見交換を行うため、定期的(年2回)にクラス連絡会を開催しています。 そこで提出された要望などに配慮して、学類カリキュラムから学内道路の補修にいたるまで、様々な改善が行われています。

これからも教職員と学生が心を合わせ、多くの方に「選んで良かった」と思っていただけるような工学システム学類を築いていきたいと考えています。エンジニアや工学研究者として幾多の困難を克服し、社会に貢献し、人類の豊かな未来を開拓しようとする、熱意ある学生諸君と、共に、学び、研鑽できることを教職員一同楽しみにお待ちしています。

工学システム学類長 古賀 弘樹博士(工学)